自宅でできる日常的な手入れ
一般的に、道具を長持ちさせるには日常的な手入れが重要ですが、機械式時計にも同じことがいえます。機械式時計は精密機器なので、素人が時計の中身を手入れすることはできませんが、外装の手入れは可能です。腐食やさびを防ぐためにも、布を利用して時計の表面を拭き、きれいな状態にしておくことが大切です。
布の種類はきめ細かくて時計を拭きやすいセーム革製のほか、シリコン製やマイクロファイバー製などが向いています。特にセーム革は表面を傷つけず、静電気も起きにくいので、ほこりを吸いつける心配がありません。時計のケースはもちろん、ブレスレットやストラップの表面も拭きます。細かい箇所は柔らかい歯ブラシを使うと、優しく汚れを落とすことができます。
機械式時計を長く使うために欠かせないオーバーホール
機械式時計をなるべく長持ちさせるには、プロにオーバーホール(分解掃除)を依頼することが重要です。ぜんまいの力を用いて針を動かす機械式時計は、潤滑油の劣化やパーツの摩耗が避けられません。長期間放っておけば故障の原因となり、精度に影響が出る可能性があります。オーバーホールの目安は、3~5年に1度です。オーバーホールを行うと、通常は目で確認できない部分の汚れも除去できます。
さらに、磨耗したパーツや劣化したパッキンなども交換してもらえるので、購入時の良好な状態に調整することが可能です。とりわけ、まだ新しい状態の機械式時計は潤滑油が摩擦で汚れたり、細かい金属紛が出たりしすいとされています。長く愛用するためにも、初回のオーバーホールは非常に重要です。
パテックフィリップはスイスの高級時計ブランドです。ジュネーブの高級時計製作の伝統を継承してさらなる技術の革新を目指す、世界最高の時計ブランドとしての頂点に位置しています。